~GCM参加編~
■リフレッシャーズへの参加
Refleshersとは、GCM初日前日の10/5(日)にトレーナーからLSPの各種知識やスキルを再確認・補強ができるセッションで任意参加でしたが、もちろん参加しました。
参加したセッションはAT1~AT3(AT:アプリケーションテクニック)という1~3という内容です。※ここでは1~3が何かは余り必要が無いので言及は控えます。
ワークショップ全体のメインのトレーナーは日本人、テーブルごとのサブトレーナーはイタリア人で、私のテーブルはUSA、UK、マレーシア、日本というメンバーでした。
ネイティブ英語とイタリアとアジアと日本という様々な英語がグチャグチャに入り交じり、スキルや知識の再確認も出来ましたが、GCM本番前に語学部分でかなり濃厚で且つ脳みそをかなり使った1日となりました。
ファシリテーター間のコミュニティーの位置付けが、それぞれのお国柄で違うようで、メンバーでワークショップデザインを作り上げる共同作業(ワーク)に、文化の違いを相互理解するのは一苦労でした。




■グローバルコミュニティーミーティング(GCM)への参加
いよいよ10/6(月)GCM初日です。
朝ご飯はホテルで済ませてきましたが、簡単な軽食とコーヒーが用意されており、ネットワーキングの時間。
マスタートレーナー協会代表のロバート氏や共同代表のペア氏のオープニングの挨拶から始まり、ロバートからはレゴ®シリアスプレイ®誕生の沿革の話もありました。
その後、各地域のトレーナーや活動など充実した内容からスタートし午前の部は終了。



なんと午後は一般公開されていない「レゴアイデアハウス」の見学枠に選出されました。本当に幸運なことです。
このレゴハウスは、年に数回、世界中のレゴファン向けに開催されている高額なインサイドツアーのコースに組み込まれたり、特別に招待された方しか見学できない貴重な施設なのです。
レゴ社の創業者であるオーレ・キアクの元々の本業は大工で、建具中心の商売でしたが、恐慌からの経営難を脱する為、木製雑貨や玩具メーカーとしても事業をスタートさせていました。この時に会社名であるLEGOという言葉や精神は築かれました。
実はレゴ社の経営は決して順調ではなく、2代目のゴッドフレッド・キアクになるまで工場の数回の火事など経営難を向かえますが、なんとかこれを乗り切ります。
その当時の写真や木製玩具、関係者(奥様)の名前も付いた会議室などもあり、多く展示物が展示されていました。※写真は100枚近く撮ったと思います。
その後ゴッドフレッド・キアクは大きな決断でプラスチック製造装置を導入、第一世代のレゴブロックシステムを開発しました。
今のレゴのようにしっかり嵌らない上に載せるタイプのものでした。
これも当時の製造装置や金具や現物のプラスチックが展示されていました。
その後何度も試行が繰り返され1950年代中盤にスタッド・アンド・チューブ連結システムが開発導入されました。
今のレゴのシステムの導入が始まったのです。※第二世代のレゴブロック
その当時の設計図なども展示されており、ここまで創業から約40年での大きな転換期となったのです。




その後、3代目の経営者のケル・キアク時代の第二世代では商品のラインナップや販路の増加など、順調な時期は1980年代後半まで継続しましたが、その後はTVゲームなどのエンターテイメント玩具の台頭や特許切れによる類似品との価格競争、本質を失った商品開発・それらの市場投入による失敗などで度々の経営危機を迎えてはなんとか乗り切っては来ました(そうした黒歴史も写真や現物でしっかり展示をされていました)。
皮肉なことにこれらの危機の中で取り組んでいた商品開発により、間接部分や複雑なパーツ類などの第三世代と呼ばれるブロックの開発も進んでいたのです。
その後90年代の数年に渡るデジタル化の商品開発コストが経営を悪化させており、特に2000年代のレゴ社最大の経営危機は創業家からではない4代目CEOのクヌッドストープがコア事業回帰や多角化路線見直しなどの大改革で経営危機を救ったこともしっかり展示されていました。
この施設を見学できただけでもビルンに来た甲斐がありましたし、本で得た知識が具体的に目にしたことで更に理解が深まり改めて感動することで、益々レゴもしくはレゴ®シリアスプレイ®への愛着や想いも更に深まりました。
初日終了後のディナーでは、ロバート代表と記念撮影をして頂きました。


2日目は各講演者からゾーニング・フローに関するセッションやSCARFモデルやAIの創造性のセッションや幾つかの事例も発表されました。
またデンマークの某教授からAIを人間の言語というOSを操作する関係性など大変興味深いセッションもありました。
ランチのあとも事例のセッションがあり、その後はフィンランド、オランダのファシリテーターとワークを実施しました。





最後のオープンスペースは各自が話したい内容を持ち寄り、30分*3つのセッションを自分の興味ありそうなセッションを回りました。
①ドイツ人ファシリテーターが主催していた認定資格取り立ての体験談(CC)→②イタリア人ファシリテーターが主催がしていたセリング成功?体験?相談→③ヨーロピアン全体でのAI活用の白熱ディスカッションに敢えて参加、①と②では日本のコミュニティーの活動レベルが改めて高いことを再認識しました。
③では、AIの社会に向けてのヨーロピアンの人達の意見も様々で白熱のディスカッションがかなり面白かったです。
最後の10分だけ録音しましたが、改めてヨーロッパの主力ファシリテーターにおける、現状でのAIに関する認識を探れると思いました。




そして、いよいよクロージングです。
ペア氏やロバート氏からクロージングの話があり、私も隣に座っていたイギリス人ファシリテーターとも挨拶を交わし、最後は参加者全員で今回の出会いと学びの喜びをテーブルを手で叩いて歓喜で表現しました。
GCM終了後は、日本人ファシリテーターが宿泊していたコンドミニアムに数名集まり、お疲れ様会で色々語らい楽しい宴となりました。